全ての過疎DCGを破壊する、それらは再生できない
世の中DCG多すぎませんか?
ゆむらと申します。
過疎ゲーを見つけては持て余した時間をつぎ込んでイキり散らし、勝てなくなれば「クソゲー乙、糞環境w」と息巻いて逃げ出す電子の世界のハイエナとして生活して早数年。
流石に死ぬために生まれてきたDCGが多すぎるんちゃうかと。私はそう言いたい。
このご時世、マンボウの稚魚でももう少し生き残りますよ。
そもそもマイナーDCGは高度な戦略性や独自のゲームシステムを売りにしているものが多い(経験談)のですが、それだけを売りにして無敵艦隊shadowveseの領海に突撃しても勝てる訳が無いでしょうよ。
当然にして残酷な話ですけど、DCGはこの世に生を受けた瞬間から前述したshadowverseなる最強のDCGと比較される運命にあります。
この過酷溢れる世界に救いを。
ゲームバランス・グラフィック・プレイヤー人口・競技シーン・etc…どれを取っても国内最大級のゲームが存在する以上、純粋なカードゲームとしての面白さだけでDCG市場に砦を構えられるほどcygames帝国の城下町は甘くないです。
何を以てshadowverseと戦うのか。
少なくともゲームシステムを売りにするのは、ザリガニに出川、おでんにダチョウ倶楽部、DCGにサービス終了と言えるくらい鉄板の死亡パターンに間違いないです。
先ず、よく耳にする謳い文句に「shadowverseはゲームバランスが~」「先攻が~」みたいな眼鏡をクイクイしすぎた摩擦で眉間が燃え上がっているオタクの様が浮かぶものがありますが、マイナーDCGのゲームバランスなんてその比じゃ無いくらいファックな物がほとんどです。
君達は標準スタッツで殴りかかってくる旅カエルを見たことがありますか。僕はあります。(イラストはかわいい)(プレイすると爽やかな音楽が流れる)
何が言いたいかと言うと、ゲームシステムの奥深さや面白さを謳ったゲームが面白さやゲームバランスという点に置いてもshadowverseを越えられる事は少ないって話です。
ぶっちゃけマナレシオに多少の違いがあれど毎ターンマナが増えるハースライクのゲームなんてどれも本筋は似たり寄ったりなのだから、「RNGとゲームレンジの幅広さのハースストーン」「テンポと進化のshadowverse」これらが独自の面白さを有している以上ゲームデザインの一点だけで戦おうなんてのは無茶にも程があるって話ですよ。その程度の武器誰でも持ってるわ。
現に、上記のゲーム以外で勢いのあるDCGと言えば「デュエルリンクス」「ドラゴンクエストライバルズ」みたいなキャラクターゲームでしか産み出せない独自性で戦ってるものだし、新進気鋭の「TEPPEN」もその側面が強く見えます。
また身も蓋もない話だが、DCGは金にならんでしょ。
そりゃそうだろう。
どんなDCG1-2万円も課金してしまえば概ね環境デッキは完成する(完成しないとんでもレートのゲームも中にはある)しそれ以上の課金要素は殆ど無いし。
さらに困った話がまたまたまたshadowverse。
あのゲームを新弾が発売されたときだけ軽くさわる人って多いと思うんですよね。
その時いきなり課金しますか?ぼくはしません。
だって何十パックもプレゼントボックスに入ってるんだから。
それで環境デッキを1-2個組んで、「ハイクソゲー」と声にして終わり。面白ければ一万円前後課金してRAGEに参戦。そんな感じです。
それでも根強いファンの数は桁外れですから、スキンが揃うまで・カードが揃うまでガチャを回し続ける人は沢山います。
企業力とブランド力を全面に押し出したこの悪魔的戦略。
この甘い密に充てられた僕らcygamesの僕達が過疎DCGや新作DCGを遊ぶとどうなるか。
「無 課 金 で デ ッ キ が 組 め な い」
もうね、地獄かと。
TEPPENってゲームで「無課金では一生環境デッキが組めない事が判明」なんてのが話題になった時はもう涙が出るかと。
木村プロデューサーはどれだけ僕達の心を縛り付ければ気が済むんだと、靴ぐらいならなめちゃいますよ僕。
無課金勢なんて言葉があるように、とりあえずタダで楽しめるだけ楽しんで終わり。そういうユーザーに支えられてDCGは成り立ってる部分もあります。
でもばら蒔き戦略はshadowverseだから出来る事であって、他のゲームがカードばらまいたって商売あがったりですよ。
ただでさえ、天井が低いコンテンツでタダで遊べる大手ゲームと殴り合う。そう簡単な事では無いでしょう。
ここで一つ過疎DCGの致命的なファッキングポイント。
「情報が少なすぎるんじゃ」
先ほど話した通り少ない所期資産を効果的に運用するにはどうすればいいか。
そう、強いデッキで勝ちまくるのが一番楽しいです。
「カードゲームの醍醐味は試行錯誤」
勿論それも分かる。
ただ、楽して勝ちたいんじゃ、わしらは。
大手ゲームには山ほど攻略記事転がっているので、どれを参考にすればいいのか悩むくらいです。
そこから好きな強そうなデッキや面白そうなデッキを選んで遊べばもうそのゲームの仲間入りです。
では、過疎DCGでは何を参考にしてデッキを組めばいいのか。
(参考資料が)無いんだな~、これが。
自分がやってた過疎DCGを広めようとリセマラ記事を書いたりなんてしたこともあるけど、これが糞大変なんですわ。
覇権ゲームでは湯水にように手に入る資産も情報も決してタダじゃないんです。
人口が少ないゲームにはどちらもほとんどありません。
情報が少なければどんどん閉鎖的なゲームになってサービス終了。
こんなのどうしようもないだろうよ。
ここまで読んでくれた暖かい読者の中には、「シャドバシャドバってうるせえな、どっちも遊べばいいだろ」って思う人も居ると思います。
そりゃそうだ、どっちにもどっちの良さがある。
どっちも遊べばええやんけ。
とはなかなかいかないんです、これが。
これはDCGって言うジャンル特有の罠だと思うんですけど、DCGって死ぬほど掛け持ちするのがしんどいんですよね。
DCGって他のソシャゲに比べて一つのルーチンが滅茶苦茶長いです。
他のソシャゲなら「スタミナを消費する」で終わる作業が、DCGでは「デッキを作る」「対戦する」「デッキを改良する」「対戦する」といった風に楽しむために様々な行程を要求してきます。
それに加えてどのゲームも数ヶ月で新パックが発売されて環境が一新されます。
ただでさえ、遊ぶのに時間がかかるゲームが数ヶ月単位で目まぐるしく別の作業を要求するとなると様々なDCGを並行するのって滅茶苦茶リソースを要求されます。
散々shadowverseと比較して過疎DCG論を展開したのは結局「どっちかしか本腰を入れて遊べない」事態が多いからなんですね。
これは糞DCG・過疎DCGを渡り歩いた身としては間違いないです。
DCGは同時進行できない。
その時に選んで貰えるようなDCGになるには越えなきゃいけない壁が多すぎる。
あと、DCGってカードゲーム好きなやつしか手を出さないですよね。
客層薄すぎるやろ。
それに加えてカードゲーム好きな奴はもう別のDCGでベースキャンプを構えてます。
そこから客を奪うのも後発のDCGにとっては難しい問題だと思います。
集金は厳しく、同業の敵は余りにも強大、それでいて顧客は極僅か。
こんなこの世の終わりみたいなDCG畑に幸があらんことを。
最後に、このカードかわいいでしょ。
サービス終了してるからもうプレイできないんですけどね。
「完」